『ゆり子の災難』 (作 ベスト氏) |
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第7章 |
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ピンクのブラとショーツ姿で無残な格好に縛り上げられたゆり子の手首を、天井から吊るすようにと瞳は命じている。 背中の縄尻を天井のフックに掛けるのだ。 ゆり子は膝と脛でバランスをとる状態で正座しているような格好だ。 M字に縛られた脚は左右に膝頭が開脚している。 空手で鍛えぬいた細身の肉体は引き締まり、全身の至る所に美筋が浮き上がって、ゆり子の魅力を引き立たせている。 か細い襟足に食い込むように締め上げられた猿轡の、有無を言わさぬ厳しい2重の結び目と幾筋かの柔毛が、物悲しくも美しいのである。 ベストが目の前に大きな鏡を運んできて、 「ゆり子さんよく見て下さい!美しいです。綺麗です。」と本気で嬉しそうに言っている。 ブラとショーツだけで不恰好な姿で縛られ、厳しい猿轡で洋梨のように変形した醜い顔を見せられたゆり子は屈辱のあまり目から涙が一筋零れ落ちている。 若い女性にとってあまりにも惨めな屈辱的な姿なのだ。 空手の達人である自分が不覚をとったことが悔しくて口惜しくてたまらない。 手足さえ自由ならこんな二人を倒すのなんか訳ないのに。 こんな人間達に女として最高の恥辱を味あわされていることが無念でたまらない。 口の中には、本来口さえ自由なら思いっきり罵倒したい憎むべき瞳の使用済み果汁入りのショーツをパンパンに詰め込まれているのだ。それを味あわせておいて、 「お味いかが?美味しいかしら?」と聞いてくる。 瞳が笑顔を絶やさずに嬉しそうに話す度に、ゆり子ははらわたが煮えくりかえるような屈辱を感じるのだ。 同性であるがゆえに、ひとつひとつの責めが的を得たいたぶりに思えるのだ。 瞳は、指先でゆり子の顎と頬を撫でながら、 「ねぇ、私ってホント女に猿轡噛ませていたぶるのが大好きなの。ふふふ、特にあなたみたいな跳ねっ返りの娘が大好きなの。ねぇ、悔しい?そりゃ悔しいわよねえ。こんな目にされて。ふふ、ほら、もっと悔しそうに睨み返しなさいよ。ほら、ほら。猿轡ってどんどん痺れてきてとっても辛いのよね、私にもよくその辛さわかるわ。可哀想にね!うふふ。でも、あなた自身、本当はこんな目に合いたかったんじゃないの?こんな理想の猿轡をされて嬉しいでしょ。ねぇ。」 瞳はゆり子を言葉で嬲るのが楽しくてしょうがないようだ。 ベストが「瞳お姉様、これ僕もらっていいですか?」そう言って、ゆり子の足の汗の匂いが染み込んだロングブーツと、瞳とゆり子の唾液が付いてるボール猿轡を見せた。 「困った子ねえ、いいわよ、あげるわそんなの。一生の宝物になさいな。」 「ハイ」との返事もそこそこ、ボール猿轡をぺろぺろ舐めだして、ブーツの中に顔を埋めてベストは恍惚の表情だ。 呆れた顔で見守る瞳。 「さあ、ベストちゃん、ご希望どおりゆり子さんをお舐め申し上げてちょうだいな。でもエッチはまだだめよ。旅行に行ってからのお楽しみ!」 猟犬のようにベストは吊るされ不自然な格好のゆり子に抱きつき,乳房を揉み、うなじから背中を舐め出した。 ベストにとって、ゆり子のブラジャーと乳房は永年のあこがれだ。 今それに触れているのだ。弾力のある小ぶりの乳房をカップの上からそっと撫でる。 ブラのワイヤーが指先に伝わってくる。 このワイヤーの指ざわりこそ、ベストが夢想していたものだった。 ゆっくりと丹念に胸部、わきの下、背中、肩とブラジャーに沿って舌で舐めていく。 ブラジャーのカップのスベスベ感や、バックベルトとホックのゴツゴツ感が舌先に伝わってくる。 細い襟足の匂いを嗅ぎ、猿轡の結び目を何度も舐めまわす。 舐め廻されるゆり子にとって、まるでそれは毛虫が身体を這うような最低の気持ち悪さで、身をよじり、大きな結びコブを思いっきり噛み締めながら呻き声を上げ出した。 そのゆり子の姿、顔の表情をじっくり嬉しそうにビデオ撮影する瞳。 ゆり子は、眼を閉じたら負けとばかりに瞳を睨み続けていた。 ベストは指先をゆり子のブラのカップの中に入れ、ゆっくり丁寧に乳首を転がし、うなじを舐めながら甘ったるい声で話始めた。 「あのねぇ、ゆり子さん。実はあの写真のことを密告したのは僕なんだよ。ねえ、ゆり子さん本当にネガどこにやったの?早く正直に白状して楽になった方がいいよ。あっ、それとも今のまま縛られてた方が嬉しいのかな?へへ。でもホント、ゆり子さんのブラを舐められるなんて夢のようだな。いつの日か、ゆり子さんをブラジャー姿のまま縛って、顎が動かせないような猿轡を噛ませて、乳首をゆっくり愛撫して楽しめたらどんなに幸せだろう!っていつも夢想してたんですよ。ほんと今日のゆり子さん最高に素敵です。可愛いです。」 そう言いながら、ベストは何回も乳首を指で転がして愛撫したのである。 あまりの恥辱にゆり子は「ウンンンン、ムンンムムンン………」 と猿轡を思いっきり噛み縛って身を捩じらせながら、必死に叫んでいた。 (誰が話すもんですか。憶えてらっしゃい、必ず復讐してやるから。あなた達の事は絶対に許さないわ。死んでもネガのことは絶対に話さないわ。) そう何回も心の中で繰り返し言いつづけるのが、屈服しそうになる気持ちを抑える唯一の防波堤であったのである。 ベストはカメラを持ってきて、猿轡されたゆり子の顔のアップを撮り出した。 猿轡にはゆり子の紅いルージュが付着し、唾液が染み込んで滲んでいた。 二度と同じよじれにならない結びコブを「芸術作品」を撮る様にドアップで何枚も撮る。 噛み締める白い前歯、鼻の穴の中や左右に引き伸びた唇のしわ、頬の毛穴までもを鮮明に撮影する。 駈けだしでもプロのカメラマンである。妖艶な写真が次々に撮られていく。 スレンダーな引き締まった肢体も持つ空手の達人のゆり子が、高手小手に縛められM字開脚縛りに厳しいコブ噛ませ猿轡を噛まされている。 寄せて上げたハーフカップの淡いピンクのブラジャーからは、真っ白い乳房が半分こぼれ見え、同じピンクのハイレグショーツは股間に食い込み、背筋、腹筋、お尻、太ももと贅肉のない引き締まった筋肉には薄っすらと汗が光っている。 ブラジャーやショーツの細部が鮮明に判るくらいのアップの写真を撮り、背中や腹部の汗と筋肉の筋、毛穴や体毛がわかるような写真を何枚も撮っていく。 首を小さく振り猿轡を解こうと身悶えするゆり子。 しかし、残酷に噛まされた猿轡は全く緩まない。 その姿は余りにも無残で被虐的で、この世でもっとも美しい女性の姿そのものである。 手折られ、踏みつけられた香り高い一輪の梅の花を思わせる哀れさが漂っていた。 悔しさからレンズを時折睨むゆり子の妖艶な眼の輝きは身震いしたくなるような色香が匂い立つようである。 そばから瞳が「ねえ、ゆり子ちゃん、可愛いベストちゃんからの撮影なら本望でしょ?意地を張らずに、辛い辛いって呻いて泣き叫んで御覧なさいよ!ほほほ。」 健康的でキュートな魅力を持った川嶋ゆり子のフェロモンが、ベストのカメラにおさめられたのである。 瞳はソファに座り、ビールを飲みながらベストの責めをずっと見物していた。 全身を揺らすように腰を振ってダンスをするゆり子を満足そうに眺めている。 同性から見ても艶かしくエロチックなダンスである。 しかし、心の中ではどうやってネガのありかを聞き出すかを思案していた。 ネガを見つけださないと、ボスに顔向け出来ないのだ。 ボスは商品にキズをつけることは決して許さない人だ。(まあ、別の家に移してからじっくり白状させるしかなさそうね。夜になるまで、もうしばらくここで、いたぶって遊ぶわ)瞳はそう心の中で思い返していた。 それから瞳はゆり子の正面に座り、乗馬用のムチの先端で立て膝姿で立たされているゆり子のショーツを嬲り始めた。 クリトリスの辺りから尻の穴までをピンクのショーツの上からゆっくり丁寧にしかも執拗にこね、いじりまわす。 「ムンンッ」と呻き声を上げ、腰を振って拒絶しようとしても逃れられないゆり子。 「ふふふふ!ああ面白いわ。気分はいかが?ゆり子さん。」 やがて、小さく濡れたシミが見えてくる。 「あらいやだ、こんな時でも感じるのねえ。わあ、すごく濡れてきてるわ。顔に似合わず好き者なのよねぇ。ふふ。」徹底的に言葉で嬲る瞳。 ゆり子が以前から撮りたい、と考えていた構図が今、皮肉にも本人に拠って実現してしまったのである。 その時、ゆり子の正面からムチで遊んでいた瞳の背後に、ベストがそっと廻りこみ、本当に優しく瞳を抱きしめると、バストに手を載せながら、囁いたのである。 「ねえ、瞳お姉様、僕にご褒美って何ですか?」 「もうベストちゃん、さっきゆり子さんを思いっきり舐め上げたじゃないの。それじゃ駄目なの」と瞳は急に甘えた声でベストに答えた。 「だって僕、ゆり子さんじゃ満足出来ません。・・・・・・・・・・僕、瞳お姉様がいいんです。瞳お姉様見たら、どんな女も色褪せて見えちゃいます。」 歯の浮くようなベストのお世辞だが、瞳はうっとりとした顔になり、もうメロメロになってきている。 「もうベストちゃんったらお世辞も上手いのね。じゃどうしたいの?」 「まだ時間あるんでしょ?仲間の人が迎えに来るのって。」 実は、まだ2時間以上たっぷりとあった。 「僕、さっきの撮影の続きがしたいんです。お願いです。瞳お姉様を縛らせて欲しいです。」 「それだけなの?」と眼を閉じながら甘えた声を出す。 「もっと好きにしていいのよ。でも優しくよ。」 そう言って2人は向き合い、濃密な長いキスを交わし、見せつけるかのように重なりあったのである。 ゆり子は不潔な行為を見せ付けるという2人からの屈辱的なはずかしめに必死に絶えながら、心の中で親友の中谷佳乃の事ばかり考えていた。 ネガを渡した警視庁の女刑事である。 テレパシーというのがあるのなら、私の危機を感じとって助けにきてくれないかしら。 (お願い!佳乃助けて!)必死に念を込めて叫んでいた。もう身も心も限界だったのだ。 日が暮れ始めた頃、玄関のチャイムが鳴り、2人の宅配便業者の制服を着込んだ屈強そうな男が入ってきた。 ボスに頼んで送ってもらったレスキューの2人である。 瞳が「ご苦労様、この女よ。今日のは特別の上玉なの。キズが付かない様に気をつけてね。」 「はい、承知しました」と男達が直立不動でこたえる。 この男2人は組織の中では、荷造りのスペシャリストとして有名で、彼らが荷造りすると、 瞼と足の指以外は自分の意思では全く動かせないと評判の縛り屋だ。 「頼んでたアレ持って来てくれたかしら?」と瞳が聞く。 「はい、預かってまいりました」と小さな容器をひとりの男が差し出す。 「ゆり子ちゃん、この薬何かわかるかしら。これどんな女の人でも悦ばす魔法の薬なの。 中国の雲南省の山奥でだけ作れるそうで、昔っからこれを大事な所に塗り込むと、どんな 堅物の尼さんだって、腰を振って男に抱き着いてくるって代物なの。塗ってしばらくすると、身体中が熱くなって、それから大事な所が熱くて痒くて気が狂いそうになるの。もう男性自身を受け入れなくっちゃ辛くて耐えきれなくなるの。ふふふ。女の芯の、その又芯の奥底を溶かしてしまうお薬なのよ!さあこれからたっぷり塗り込んであげるわ。今までこれを塗られて根を上げなかった女はいないのよ。ネガの在り処をおとなしく話すどうか、箱の中で良く考えることね。さあ、旅行に出発よ。旅行中はおしゃべり厳禁なの。」 ゆり子は怯えた表情で必死に呻き声を上げながら、身体を揺すって必死で嫌々して抵抗した。 しかし、そんなゆり子の怯える姿を喜びながら瞳はショーツの脇から指を入れ、大事な秘部の隅々までクリームを塗り始めたのだ。 「さあ、これでじゅうぶんね!」とたっぷり塗り込んでから、瞳は最後にもう一度ゆり子の秘部のツボを大きくつねり上げたのだった。 ゆり子が、鼻腔を全開にして、猿轡をしっかり噛み締めながら、呻き声を上げるのを確認してから、2人の荷造り人に目配せをした。 男達は馴れた手付きでゆり子の手足を縛り直し、運送会社のマークのついた大きなダンボールに詰め込んだ。 窒息防止に猿轡の上から酸素マスクをゆり子に嵌めると、恨めしそうな顔でにらみ返すゆり子をよそにふたが閉じられた。 ゆり子を乗せた運送会社のトラックは夜の帳が降りたばかりの都心の夜に消えた。 |
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