『独白記』  (作 ベスト氏)

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独白記−4

あと、よくマニアの間で話題になる話だと思うが、次の事についても書かせて欲しい。

よくマニア間で、着衣のままと、ランジェリー姿と、そして全裸での緊縛のどれが一番好きか?という議論がある。

もちろん、これも百人百様の趣向・御意見がお有りであろう。(当然である。)

DIDマニアの皆様方は、やはり着衣緊縛が1番お好きなのだろうか?

しかし、私は、もしそんな中で、1ポーズだけを選べと聞かれたら、次ぎのポーズを答えたい。

【下半身は着衣のまま。靴も履いている。そして上半身はブラジャー姿での緊縛猿轡】

日本人の撮った作品では圧倒的に少数派のポーズだと思う。

と言うより日本ではほとんど無いように感じる。

少なくとも日本女性のモデルで、上半身ブラジャー、下半身着衣で何か記憶に残る写真は全くない。

が、私はもっともこの構図が刺激的に感じる。

何故か本当に一番刺激的で、エロティシズムを感じるのである。

着衣だけだと、私のようなブラジャーフェチにはやはり少し物足りなく感じてしまう。

逆に、全部ランジェリーだと、女性の職業等(服装から年齢や性格・縛られた理由まで推理・想像したくなる性格なのです)への推理・推測が難しくなるし、裸と同様に直線的過ぎるように感じてしまう。

私は、1枚の写真から色々なシチュエーションを推測して、楽しむマニアだと自分では思っている。

これは以前、私が海外のあるサイトで偶然見つけた数枚の画像なのだが、金髪の美人が真赤なボ―ル猿轡を噛まされ、後ろ手に縛られて、椅子に座らされいる、という写真だった。

上半身は白いブラジャー姿、下半身は赤とグリーンのチェックのフレアミニスカートを履き、白いハイソックス、スニーカー姿、つまり着衣のままで足首と膝、太ももを縛られている。

髪はポニーテール。

上半身の筋肉は非常に鍛え上げられ、引き締まった身体に白いブラジャーが眩しかった。

そんな1枚であるが、この女性は女子大学生?チアガール?何かスポーツをしている子?あるいはファーストフードの店員?などと着衣が半分だと色々なシュチエーションが次々に浮かんできて、楽しかった。非常に記憶に残っている。

また、それ以上にその女性の緊縛姿は魅力的だった。

その上、着衣でもない、裸でもない微妙な気恥ずかしそうな表情が凄くエロかった。

1枚か2枚の写真で見る側を楽しませるには、職業や女性の性格、境遇を何か暗示させるような着衣を半分だけ見せ、あとは読者が想像を働かして、緊縛されるまでのストーリーや、女性の心の中を忖度して楽しめるような写真がもっとたくさんあって好いのでは,と思う。

半分着衣にすることで、裸や上下ランジェリー姿より想像が膨らます事が可能になると思う。

(もっとも最近の若い女性なら、着衣で縛られるのも、ブラジャー姿で縛られるのも、恥ずかしさに変わりないというのでしょうかね。見せブラなんて信じられないものがありますから。私のようなオジサンには理解を超えた感覚ですから。)

また、話があっちこっちに飛んで恐縮だが、ここでさっき話した空想の私の緊縛写真集の話題に戻る。

もし表表紙が、猿轡を噛まされたモデルの巨大な顔写真ならば、裏表紙は、その女性の後ろ手に縛られた後ろ姿にしたい、と思う。

ストレートに洋服の女性でも、もちろん良いのだが、趣向を変えて、例えばこんなのはどうだろう。

和服姿の女性の着物を脱がせ、長襦袢を剥ぎ取り、赤い腰巻に真っ白な足袋姿にしてから、後ろ手に手首だけを腰紐で縛ってみる。

畳みの上に、背筋をピンと伸ばさせてから、正座をさせる。

正座した太ももを縛り、足首も腰紐で揃えて縛り、足が崩せないようにさせてみたい。

そして、上半身だけ真っ白なブラジャー姿。

着物姿にブラジャーなんて有り得ないことで、凄くミスマッチだとは思うのだが、凄くエロティティックに昔から感じている。

髪は綺麗にアップに結い上げて、襟足の美しさを必ず見せたい。

純白のオーソドックスな2段ホックのブラジャーのバックスタイルを背中の中央で自己主張させるのだ。

モデルさんは、白くなめらかな絹のようなきめ細かい素肌の持ち主の純和風の女性が、和服にはお決まりなのかもしれないが、例えば、鍛え抜かれたスポーツ選手の硬い背中で、夏の水着の痕が背中に見えていても、結構エロいと想像してしまう。

2段2列の四角いホック部とバックベルトに焦点をグッと当てながら、襟足に絞り上げられた猿轡の2重の米結び目をきっちり見せたい。

口の中に、きっちりとたくさんの詰め物を噛まされている事が判る頬に、白地に千鳥柄の日本手拭が食い込み、口を開かされ、結びコブが口を上下に割るようにしっかりと嵌め込むように噛まされているのが判るように、美しい細面の顔を少し横に向けさせる。

すうーと通った高い鼻梁と怒りに震える片方の眼が判るアングルなのである。

正座で足が痺れ、苦痛なのだが、正座を崩す事が許されない。

そんな折檻を受けていると感じられる後姿はいかがだろうか。

しつこいようだが、想像して頂きたい。(私もすべて想像なのですが)

正座させられた女性。赤い腰巻。白い足袋。真っ白な2段ホックのブラジャーのバックスタイル。腋の下に食い込むブラジャーのワイヤーとサイドベルト。少し日焼けして水着の痕が残る肌。硬く引き締まった背中の筋肉。滑らかな肌と均整のとれた背中のシルエット。髪を結い上げ細く長いうなじと無粋な猿轡の結び目。頬を割り口奥までしっかり嵌めこまれた手拭の結びコブ。詰め物を噛まされてると判る括れた頬。ピンク色に染まった耳たぶ。頤のシャープなライン。高く通った鼻梁。怒りに震えながら必死耐えていると判る片方の眼差し。そして、グッと握り拳に力が入った後ろ手に縛られた手首。

いかがだろう?。

私は、この写真を裏表紙に使ってみたい。

それに、もうひとつ、ブラジャーは絶対に新品や特別セクシーなものではない事。

これも最後に付け加えさせて欲しい。

雑誌等のグラビアでみるモデル達に、もっとも失望するのもこの点である。

同じクラスや職場の想いを寄せている女性を、拉致した。

隣の家の綺麗な奥様をとうとう縛ってしまった。

そんな妄想を抱きたいのに、新品の下着では、映像越しに匂いや生活臭が全く伝わってこない。その女性の日常生活が見えてこないのである。

緊縛猿轡された女性に「へえー、君ってこんなブラジャーしてるの?意外だね!」と下着のセンスを話してあげたら、どんな顔をするだろう、なんて想像してみたくなるのである。

勝負下着ではなく、もっと日常自宅で身に付けているような近くのスーパーで買ったような、安物の使い古したような、糸が解れていたり、ブラジャーのホックが外れかかっているような下着を見たいものである。

女性ならそんな恥ずかしい下着を他人には見られたくないと思うのだ。

しかし、そんな恥ずかしい普段着の下着姿で縛られ、ズームで撮影される。

手で隠し、「やめて!」と言いたくても、緊縛・猿轡で隠すことの出来ない女性の無念な表情が魅力的に思えるである。

日頃から好意を抱いている女性、一途に想いを寄せているような女性を縛って猿轡を噛ませてみたいという妄想を抱く際に、綺麗なドレス姿や特別なコスチューム姿より、私はジーンズにトレーナーやTシャツ、下着も普段着というシーンにリアリティを感じてしまう方である。

そのようなコンセプトで作られたビデオは非常に少ない、と感じている。

私が述べてきたようなリクエストはやはり少数派なのだろうか?

取り留めもない話を長々と脈絡も無く書き綴ってとても読みにくかったと思います。

これを以って私の独白記とさせていただくことに致します。

ありがとうございました。                                終わり。